こんにちは、とりまるです!
「網戸が汚れてボロくなってきた!」
「網戸がほつれてきている!」
「網戸に穴が空いてきた!」
とそろそろ網の交換の必要を感じてはいないですか?
網戸は一般的にポリプロピレンという素材でできていて、交換の目安はだいたい5〜10年くらいです。
古くなった網を使い続けると、破れやすくなり虫の侵入につながってしまいます。
「網の交換しなきゃだけど、なんとか費用を抑えられないかしら?」
「自分で網戸の交換ってできる?」
とお考えになるかもしれません。
が、じつは網戸の交換はさほど難しくはなく、わざわざ業者に頼まなくても自分で交換することができるんです。
業者に頼むと、1枚の交換で一番低いグレードの網でも3,000円以上はかかります。
だいたい同じタイミングで家中の網戸が交換になると思いますので、1枚だけの交換では収まらないかもしれないですよね。
プロに網交換を頼むと思いっきり高いというわけではなく、もちろん綺麗に仕上げてくれます。
なので、お金が多少かかっても早く綺麗に終わらせたいという方は業者へ依頼されるほうがよいでしょう。
以下のように、
- DIYを楽しみたい
- なるべく費用を抑えたい
という方は自分で網の交換をされてもよいと思います。
やり方を一度覚えてしまえば、今後業者に頼む必要がなくなるかもしれないですしね。(とりまる的には頼んでいただいたほうがうれしいですが。笑)
自分で張り替えをされるなら、初期投資で道具代がかかりますが2枚目以降は基本網戸ネット代だけになるので、その分費用も抑えられるでしょう。
そこで今回は、網戸を自分で交換したいという方に向けて、網戸の交換の手順と必要になる道具、そしてよくある失敗例も交えてお伝えします!
今回はいつもよりちょっと長くなっています。
できれば全部読んでいただきたいのですが、下の目次をタップして読みたい箇所へ進んでみてください。
網戸の張替えに必要な道具
網の交換の手順をご説明する前に、まずは揃えておきたいものを確認しましょう!
なぜその道具が必要なのかもご説明してますので、その道具を買う必要かどうかの判断基準にしていただけると思います。
以下の道具があるとよいでしょう。
- 軍手
- 網戸ネット
- 押さえゴム
- 網戸ローラー
- カッター
- 網を仮固定するためのクリップ
また以下はあると便利な道具です。
- 網戸カット用のハサミ
- キリ
- シリコンスプレー
と以上になります。
ひとつひとつ解説していきます。
軍手
軍手は怪我予防のためです。
滑り止めがついたタイプが良いでしょう。
カッターを使ったり、網戸を取り外したりといったときに怪我をしやすいです。
軍手をはめて作業するようにしましょう。
また網は見た目以上に汚れているので、軍手をはめていると手をあまり汚さずに済みます。
網戸ネット
交換用の網はホームセンターへ行くと売っています。
もちろんネット通販でも購入可能できますし、夏前の時期は店頭でセールになっていることもありますね。
網戸ネットの購入時に見る項目は3つ。
- 網戸ネット自体のサイズ
- メッシュ(網目)の大きさ
- 網の素材
です。
網戸ネット自体のサイズ
網のサイズは、あらかじめサッシの大きさを測っておき、それに合ったサイズの網を選ぶとよいでしょう。
1ロール何メーター〇〇円みたいな感じで販売されています。
安いのだと500円くらいから販売されています。
少し余談ですが、とりまるおすすめの網戸ネットは『快適ネット』です。
まるで網を張っていないかのようなクリアな網ですよ。
網戸メッシュの大きさ
一般的なサイズは18〜24メッシュと呼ばれるものです。
1インチの中に入ってる網目の本数を表しており、つまり数字が大きいほど網が細かくなります。
網目が小さければ虫は入りづらくなりますが、細かければよいかというと、細かすぎると今度は風通しが悪くなってしまいます。
下の表はざっくりではありますので、イメージ程度で捉えてください。
ちなみに、1mm以下の網目だとだいたいの虫の侵入は防げると言われています。
メッシュ数 | 網の幅(mm) | 虫の侵入を防ぐ | 通気性 |
18 | 1.15 | ||
24 | 0.84 | ||
32 | 0.61 |
網の素材
繰り返しになりますが、一般的な網はポリプロピレンと呼ばれる素材でできています。
寿命は5〜10年ほどになりますが、素材によって張り替えやすさや価格など特徴が変わってきます。
素材 | 強度 | 張り替えやすさ | 特徴 |
ポリプロピレン | かなり弱い | やりやすい | 安価、一般的 |
ポリエステル | 弱い | やりやすい | 安価、一般的 |
グラスファイバー | 少し強い(ペット向け) | すこし難しい | 少し高い、長持ち |
ステンレス | 強い(ペット向け) | かなり難しい | とても高い、長持ち |
網戸メッシュに関して詳しくは、飼い猫に破かれない対策にはこれ!素材と網目から選ぶ網戸に網戸の種類ごとの特徴について書かれています。
どの素材の網を選べばよいのか分からないときのご参考にしてください。
飼い猫に破かれない対策にはこれ!素材と網目から選ぶ網戸
また合わせて 網戸を張り替えるときに気をつけるポイントもお読みいただくとよいでしょう。
網戸を張り替えるときに気をつけるポイント
押さえゴム
押さえゴムとは、網を網戸に押さえ込んでるゴムのことです。
網戸をよくご覧になっていただくとすぐにお分かりになると思います。
この押さえゴムは太さ選びがとても大事になります。
サイズが合っていないと、
- 細すぎるとすぐに網が外れてしまう!
- 太すぎるとハマらずに取り付けできない!
という風になってしまいます。
押さえゴムはぴったりのサイズを選ぶようにしましょう。
ゴムのサイズ選びの基準としては、以前ついていた押さえゴムのサイズより少し太めを選ぶとよいです。
理由は、前についていた押さえゴムは伸びきって少し細くなっている場合があるからです。
ただしゴムサイズ選びは実際のところ、はめこんでみないとぴったりかどうかが分からないです。
ゴムの太さ以外にもゴムをはめ込む溝の幅も測り、サイズを選ぶようにすると失敗が少ないです。
可能であれば、いま付いてる押さえゴムの切れ端を持ってホームセンターで購入するとなお良いでしょう。
ホームセンターだと見本をおいてある場合があるので、比較しやすいです。
他に気をつけることとして、網の素材が変わると押さえゴムのサイズも変えないとならない点です。
たとえば、新たに取り付ける網がグラスファイバーのような少し固めの素材の場合は、弾かれないようにしっかり押さえられる太めのゴムを選ぶ必要があります。
押さえゴムのサイズ選びについては、網戸を張替えするときに選ぶ押えゴムのサイズで気をつけることにくわしく書いてあります。
網戸を張替えするときに選ぶ押えゴムのサイズで気をつけること
網戸ローラー
網戸ローラーも初めて聞く名前かもしれません。
網戸ローラーは、網戸の押さえゴムを取り付けるための道具です。
押さえゴムは指ではめ込むのは難しいので必須の道具となります。
単品での購入もできますが、押さえゴムを買うとセットでついてくる場合が多いです。
カッター
ご自宅にあるカッターで問題ありません。
わたくしの場合ですと、ハサミは使わずにカッターのみで作業しています。
ただ条件として、
- 細い小型であること
- 刃こぼれしてない(すぐに刃の交換ができる)こと
である写真のようなカッターが望ましいです。
なぜなら、小型の方が扱いがしやすいのと、刃こぼれしていると網のカットがうまくできないからです。
一度網をカットするとすぐに刃がこぼれてしまうので、すぐに刃の交換ができるタイプのカッターがよいです。
しっかりと切れるカッターでないと余計な力が入り、滑ったときに怪我をしやすいです。
具体的な商品をあげるならオルファのカッターを個人的に愛用し、おすすめしています。
網戸のカットで使用するカッターについて詳しくは網戸の交換におすすめのカッターをお読みください。
網戸の交換におすすめのカッター
網戸専用のカッター
普通のカッターだと怪我が怖い、上手に切れるか不安という方には、網戸専用のカッターの使用をおすすめしています。
アイロンを前に滑らせるようなイメージで網をカットします。
安全に綺麗に網をカットできるでしょう。
そんなに高価なものではないので、網のカットに自信のない方は使われるとよいと思います。
ただわざわざ単品で購入しなくても、押さえゴムや網戸ローラーとセットで販売されたりしていますよ。
網を固定するためのクリップ
一人で作業するときに必要になってくるのが、網を仮止めで押さえてくれるクリップです。
最低でも2個、できれば4個はあるとよいですね。
100円均一でも網戸張り替え用クリップとして販売されていることがありますが、挟む力の強いクリップであれば、専用のものでなくても代用できます。
だいたい2個セットで3〜500円くらいです。
キリ(千枚通し)
キリは何に使うかというと、押さえゴムを取り外すときに使います。
なのでキリでなくてもよいのですが、先の尖った千枚通しのようなものがあると便利です。
押さえゴムの溝に入るくらいの細めのマイナスドライバーでも代用できます。
シリコンスプレー
シリコンスプレーは押さえゴムの滑りをよくし、溝にハメやすくするために使います。
シリコンスプレーは網の交換で必須というものではないですが、スムーズな作業をする上であると便利です。
無理に買う必要はないですが、以下のようなものが売っています。
網戸の張替えのやり方
それでは本題の網戸の張り替えの手順をみていきましょう。
簡単な流れをいうと、
- 作業場所の確保
- 網戸を外す(意外と最初の関門)
- 押さえゴムを取り除き、古い網を外す
- サッシを掃除をする
- 新しい網を張る
- 網戸を戻す
といった手順になります。
作業場所の確保
網の張り替えの前に最初に作業場所の確保をしましょう。
作業台でもない限り、だいたいのご家庭が部屋の床や庭で作業することになると思います。
作業スペースは網戸を寝かせて、そのまわりで自分がしゃがみながら作業することを考えてすこし余裕を持って確保しましょう。
家の床で作業するなら、汚したり傷をつけないように段ボールやブルーシートを敷くとよいですね。
網戸を外す
引き違い網戸の外し方は、網戸を上に持ち上げて下側から外すだけになります。
とても簡単のなのですが、『外れ止め』に戸惑うかもしれません。
外れ止めは、網戸が簡単に外れないようにするために網戸の高さ調整をする部品なのですが、調整ネジを回すことで上げ下げをすることができます。
メーカーにより外れ止めが上に付いている場合と下に付いている場合があり、高さの調整の仕方も微妙に変わってきます。
下の図は、大手であるYKK APの網戸の場合です。
参考例として載せさせていただきました。
網戸の外し方について詳しくは、一般的な網戸!引違い窓の網戸の外し方!をお読みください。
一般的な網戸!引違い窓の網戸の外し方!
押さえゴムを取り除き、古い網を外す
網戸を外し終わったら、次は押さえゴムを外して古い網を取り外します。
押さえゴムは繋がっているように見えますが、サッシの角あたりに押さえゴムの切れ目があると思います。
ゴムの切れ目にキリを引っ掛けて引っ張り出せば、あとは一気に取り外すことができます。
押さえゴムを取り外したら、網は取れます。
使い終わったゴムは劣化していて使えないので、捨てて新しい押さえゴムを使用してください!
サッシを掃除をする
網を外し終わったら、屋外で可能ならばサッシをこのときに洗ってしまいましょう。
洗う目的は、サッシを綺麗に洗うことで網の張り替えがしやすくなるからです。
あと洗うと単純に気持ち良いです。笑
洗うときのポイントとしては、
- サッシ枠の泥や汚れを落とす
- 海沿いにお住まいなら塩サビが付いていることも
- 押さえゴムがハマっていた溝も忘れずに洗う
以上の点に気をつけて汚れを落としましょう。
汚れを落とし張り替えがしやすい状態にすることで、綺麗に仕上げやすくなります。
ほかにも、洗うときの注意点で、
- 洗剤は使わなくても水洗いで大丈夫!
- 網戸専用のブラシを使うのがベター
洗剤を使うと汚れは落ちやすいのですが、使う洗剤によってはシミになってしまうことがあります。
なのでダメというわけではないのですが、洗剤は使う場合はよくすすぐことをおすすめします。
またサッシの溝は狭いので専用のブラシを使うのがおすすめです。
溝の汚れをしっかり落としやすくなり、汚れが落ちれば押さえゴムもはめやすくなりますので。
使わなくなった歯ブラシなんかでも代用できますよ。
はじめての張り替えはプロのように綺麗な仕上げることは難しいかもしれませんが、サッシを綺麗に洗ってあげることが少しでもうまく張るコツだったりします。
網戸が長持ちしやすくもなりますね。
網戸サッシの洗い方については、網戸張り替えのときの枠の洗い方を説明しますをお読みください。
網戸張り替えのときの枠の洗い方を説明します
新しい網を張る
いよいよ新しい網を張る作業です。
取り外しまではスムーズにできたと思いますが、ここからが本番のようなものですね。
作業の流れ自体は簡単です。
- サッシの大きさに合わせてカットした網をクリップで網に固定する
- 押さえゴムを網戸ローラーを使い、網をはめ込んでいく
- はみ出た余分な網をカッターで切る
こちらのコメリさんの動画をみていただくと分かりやすいと思います。
網戸を戻す
網の取り付けが終わったら、網戸を元の場所へ戻します。
外したときの逆の手順になりますが、気をつけていただきたいのが『外れ止め』です。
しっかりと高さ調整を行っていただけたら大丈夫です。
網戸の張替えでよくある失敗
最初はみんなやってしまうよねという失敗事例をいくつかあげます。
はみ出てしまった網を最後にカッターで上手に切ることができない
結論は『気にしない』です。笑
なぜなら練習あるのみの難しい領域でもあるからです。笑
コツというか、気をつけていただきたいのは、さきほどもお伝えしましたが、刃が欠けているボロボロのカッターは使わないということです。
網戸カッターを使うか、刃先を折ってすぐに交換できるタイプのカッターを使うようにしましょう。
網にシワが入ってしまう
気をつけて張っていても、最初のうちはどこかにシワが入ってしまいます。
網戸は4辺止めて、1辺ずつ留める時に引っ張りながら留めていくのがコツです!
焦らずシワが寄ったらちょっと剥がして、また張り直してを繰り返していきましょう!
押さえのゴムが外れてしまう、もしくはうまく入らない
押さえゴムが外れてしまうのは、ゴムが細くてサイズが合っていないことが考えられます。
押さえゴムのところでもご説明したように、溝に合うゴムを使いましょう。
細すぎるとすぐ取れて、太すぎると溝にはまりません。
網をパンパンに張りすぎて網戸が変形してしまう
綺麗に張りたいがゆえに、ついつい力を込めすぎて張ってしまいがちです。
網戸の枠は細く、思いっきり丈夫というわけではありません。
パンパンに網を張りすぎると網がフレームを内側に引っ張られてしまい、四角い形をしているサッシが極端にいうと砂時計のようにくびれた形になってしまうことがあります。
こういったときも残念ながら張り直すしかありません。
もう一度張り直しましょう!
網戸の張替えを簡単に行うには?
網戸の張り替えをスムーズに行えるように知っておいた方がよいことです。
ホームセンターの張替えキットがお手軽!
網戸ネットの販売コーナーに行くと、網戸の張り替えに必要な道具がセット販売されています。
- 押さえゴム
- 網戸ローラー
- 網戸カッター
- クリップ
あたりがセットになって1,000円くらいで販売されていることが多いです。
正直、ひとつひとつの道具はそれなりのものにはなってしまいますが、張り替え作業を行うのには問題ないでしょう!
道具の使い方を動画で見てから実践する!
初めて網の張り替えを行うときは、どういう手順で行うのかがイメージつきづらいと思います。
外れ止めの解除の仕方だったり、押さえゴムについてや、網戸ローラーの使い方など、はじめて見るものも多いと思います。
まずは網戸張り替えの動画を一度ご覧になっていただき、張り替える手順や道具の使い方をなんとなく掴んでおくとよいです。
とりまるのおすすめ動画としては、こちらの『かの地から』さんの動画が初めて目線で解説されているので分かりやすいと思います。
何度か張り直すくらいの気持ちで!
最初はうまく張れないものです。
プロが行うようにピンと伸びて、サッシと並行に綺麗に張るのは難しいでしょう。
何度か張り直すくらいの気持ちでいるとよいですよ。
網戸として虫の侵入を防ぐという役割を果たしてくれそうなら、網が多少ずれていても気にしないくらいがよいかもしれないです。
それでは今回もありがとうございました。