「私、網戸張替のときにどのサイズのゴムを使えばいいのかわからなくて…」
「古いゴムと同じサイズならいいとは思うけど…」
「押えゴム、どの商品を選べばよいか分からない。」
という話をdiyの初心者からよく聞きます。
このゴムというのは何かというと、網戸の枠にネットを固定するときに使う押さえゴムのことなのですが、網戸の張り替えにおいてはかなり重要なものなんです。
どの点が重要かというと、サイズ選び(押えゴムの太さ)がとても重要になります。
このサイズ選びを間違えてしまうと、
- ゴムが緩すぎてすぐに網戸が外れてしまう
- もしくはゴムが太すぎて、うまくサッシにはまらない
ということが起きてしまいます。
なので、その網戸サッシに合うぴったりのゴムサイズを選ぶ必要があります。
結論を最初に述べますと、
- サッシの溝の幅を図り、なるべく近いサイズの押えゴムにする
- 以前についていた古い押えゴムより少し太めにする
- 網の素材を変えるときは、材質によって押さえゴムの太さを変える必要がある
以上を覚えていただくとよいです。
そこで今回はみなさまからの質問の多い、網戸の張り替えに必要なゴムサイズの選び方と選ぶ際の注意する点について、詳しくご紹介します!
コンテンツ
網戸張替で最適な押えゴムのサイズを使わないといけない理由
網戸ネットの押えゴムにぴったりのサイズを用意したほうがいい理由は2つあります。
- 張り替えたネットがはがれてこない
- ぴったりサイズだとセットしやすく、張り替えが楽になる
以上が理由になります。
張り替えたネットがはがれてくる
最初の理由です。
ぴったりサイズの押えゴムでないと、せっかく張った網がはずれてしまいます。
たとえば、網戸を張り替えた後に押えゴムがとれてきたり、張り替えたはずの新しい網がはがれてくることがあります。
それはもしかすると、使っている押えゴムのサイズ(太さ)が、網戸の枠の溝の幅にあっていないのかもしれません。
網戸のサッシの溝に合わない押えゴムを使用することで、ネットを止める力が得られないのではがれやすくなります。
張り替えが楽になる
ぴったりサイズの押えゴムを選ぶと、押えゴムが入りやすくなり、張り替えの作業が楽になります。
押えゴムのサイズが細すぎると入れるときはスムーズですが、ネットがしっかり固定できずに動いてしまいます。
また、ゴムのサイズが太すぎるとなかなかゴムが入っていかず、押し込む手が疲れます。
ゴリゴリと無理に入れるとネットが切れてしまうこともあります。
ぴったりの押えゴムのサイズを使うことで楽にネットの固定がしっかりでき、パンと張れたキレイな仕上がりになります。
網戸張替に使う押さえゴムのサイズ(太さ)
お店ではどんな押えゴムが売られているのでしょうか。
よくホームセンターなんかで売られている押さえゴムのサイズ(太さ)は、
- 3.5mm
- 4.5mm
- 5.5mm
- 6.5mm
になります。
大きめのホームセンターだと2.8mm、6.8mmのものもあります。
だいたい長さは7mで1袋になって売っています。色はグレーがほとんどでしょう。
切り売りをしているお店もあります。
珍しい商品だと、バナナのように剥いてゴムのサイズが変わるタイプものもあるようですね。
だけど、実はこれだけではないんです。
特注品にはなりますが押えゴムのサイズを0.1mm単位で作ることができます。
特殊なネットや古すぎる網戸には特注品の押えゴムのサイズを使うことがあります。
ただ、こういったものはプロに任せることをおすすめします。
古い住宅にあう特殊なネットは、業者向けにしか卸していなかったりするからです。
修理も難しいでしょう。
押えゴムのサイズの簡単な見分け方
ここまで、ぴったりのゴムサイズを選ぶ理由と、販売されてるゴムサイズについて説明しました。
じゃあ、どうすればぴったりの押えゴムのサイズがわかるのでしょうか。
古いゴムのサイズに合わせると緩くなる
ネット張り替え前に取り付けられていた古いゴムと同じサイズを選んだとしても、網戸の枠の溝にサイズがあわないことがあるんです。
それはなぜかというと、時間が立つことで押えゴムが古くなってくると弾力がなくなり縮んで細くなるからです。
だから、サイズがあわなくなりネットがはがれるわけです。
古くなって縮んで細くなった押えゴムにサイズをあわせると、本来のものとは違うサイズになってしまうわけです。
だから、古くなったゴムよりも少し太めを選ぶとよいでしょう。
張り替えるネットの種類によって押えゴムのサイズが変わる
網戸メッシュの素材や、網の細かさによっても、ぴったりな押えゴムのサイズが変わってきます。
網の素材によって押えゴムのサイズを変える
あまり知られていないようですが、網戸用のネットにもいろいろな種類があります。
- 樹脂製
- グラスファイバー
- ステンレス
などがおもな素材になりますね。
ペット用のネットなんかは、ペットに破かれないように線に加工のされた樹脂製でかなり太いです。
線が太くなることに合わせて、押えゴムのサイズもあわせて少し細めにします。
また、グラスファイバーのような反発力の強い素材のネットは、押えゴムでネットを押さえつける力が弱いとゴムからはがれやすいです。
そのため、太めの押えゴムでゴリゴリ入れしっかりと固定されるようにします。
網の線の太さによって押さえゴムのサイズを変える
さらに網の目の大きさによる網の線の太さの違いもあります。
18メッシュ、24メッシュのように、1インチの中の網の数によって細かさが変わってきます。
当然、ネットの種類によりネット自体の繊維の太さが変わります。
18メッシュの方が1本分あたりの線が太く、24メッシュのように細かくするためには線が細くなります。
ただし、同じ樹脂のメッシュであっても、30メッシュ以上になるとさらに網の繊維が細くなるので、押えゴムのサイズは太めにします。
網戸サッシの溝の幅は変えられないので、メッシュ自体の太さや弾力に応じて押えゴムの太さを選びます。
これは、一概にこの素材のメッシュだから、この太さの押えゴムというふうに言及することが難しいです。
正直なところ、最後はめてみないと分からない
1番いいのは実際に網を固定してみることですね。
固定する箇所は少しでいいんです。
固定してある状態で押えゴムを引っ張ってみてください。
ゴムが動かなければぴったりのサイズだと言えます。
細ければ押えゴムだけ動きます。
太ければ網戸の溝に入っていきません。
ただ、お店で販売されている押えゴムを片っ端から試しにはめてみるということは現実的にできないでしょう。
なので、購入する前であれば実際に網戸枠の溝の幅を、しっかりとノギスや定規で測っていただきます。
幅を正確に確認してみるのがいいでしょう。
確実な方法というわけではないのですが、ある程度の目安になります。
網戸サッシの幅とメッシュの線の太さとを考慮し押さえゴムの太さを決め、いったんはめこんでみないと、適正なサイズか分からないというのが正直なところです。
網戸張り替えに使う道具
すこし話はそれますが、網戸張り替え時にあると便利な用品です。
どれも価格はそんなに高くはないです。
- マイナスドライバー
- 網戸ローラー
- シリコンスプレーorグリス(あると便利)
- 網の仮押さえクリップ
- カッター
マイナスドライバー
古い押えゴムを取り外す際に必要になります。
プラスよりマイナスドライバーの方が、かたち的に作業しやすいです。
おすすめはこちらです。
網戸ローラー
通常、網戸ローラーで押えゴムを押し込んでいきます。
指で力を込めて押えゴムをはめ込むのも可能ですが、作業しやすいように網戸ローラーと呼ばれる専用の道具を使うとよいでしょう。
コツは押えゴムを少し引っ張りながら網戸ローラーで押し込んでいくことです。
シリコンスプレーorグリス
網戸ネットの素材によっては、なかなか押えゴムが中に入っていきづらいことがあります。
入れづらいときにはシリコンスプレーやグリスを使うことをおすすめします。
色いろあって迷いやすいですが、こちらが手に入れやすいです。
網の仮押さえクリップ
押えゴムをサッシに入れ込む際に、網がヅレないように仮に押えておくためのクリップです。
2人で作業するなど、押えててくれる人がいれば必須ではありませんが、綺麗な仕上げを目ざす上であるとよいです。
カッター
お部屋に一つはあるでしょう。
網戸張り替えの最後にカッターを使い、余分なネットをカットしていきます。
とりまる的にはオススメなのは職専と書かれたオルファの黒い刃のカッターです。
よく切れますよ。
ネットを押えゴムでしっかり固定することにより、余分なネットのカットもやりやすくなります。
これで、あなたも網戸張り替え通になれます!
職業柄、よく切れるカッターの話はつい熱くなってしまいます!(笑)
カッターについて、詳しい詳細は網戸の交換におすすめのカッターをお読みくださいね。
まとめ:押えゴムは実際に固定してみるべき
それでは、さいごに今までの話をまとめますと、
- 古い押えゴムは縮んでいる可能性がある
- ネットの種類(素材や網の太さ)によって、使う押えゴムのサイズが変わる
- 2の理由で、網戸の枠の溝を図って合う太さの押えゴムを選んでも確実ではない
- 押えゴムがちょうどいいサイズ(太さ)だと張り替えが楽になる
- 実際にネットを少し固定して(実際にゴムをはめてみて)判断するのが確実
ということになります。
繰り返しますが、diyで網戸を張り替える予定でどの押えゴムにすればよいか迷っている人がいれば、まずは押えゴムを購入する前に網戸の枠の溝を図ることをおすすめします。
実際に新しいネットに押さえゴムで固定して判断することができれば確実なのですが、そこまではできないことが多いでしょう。
通常はポリプロピレンと呼ばれる樹脂の網戸選び、張り替えをされると思います。
グラスファイバーのような繊維の太さが樹脂製のネットと違うような特殊なネットを張らないというのでなければ、
- 古い押えゴムより少し太めにする
- 溝の幅を図りなるべく近いサイズのものにする
これだけを覚えていただくだけでも十分に対応ができます。
では、良い網戸生活を。