雲華紙の張り替えをすすめる理由

お電話を頂き、見積りに行きました。

「襖2枚だけ張り替えたいんだけど・・・。1番安いのでいいから。」
と言うことでした。
2年前にも注文頂いた方なのですが、そのときも賃貸向けの格安品を入れたんですよね。
「表だけで、裏はそのままでいいから。」
と言われたのですが、押入でも和襖の片面だけの張り替えだと、襖が反りやすいことを説明して裏の雲華紙と呼ばれる紙も張り替えをお勧めしました。
押し入れ襖
こんな紙です。
前は自分たちで表だけ張り替えたようで、ホームセンターで売っている糸入りの紙が貼ってありました。
特に押入になると、裏はそのままでいいからとよく言われるのですが、張り替えのときに和襖だとまず、枠をばらします。
そのときに枠に古い紙が貼り付いていることもよくあります。
まちがいなく、破けますよね。
貼り付いてなくても、古すぎる襖だと紙がぽろぽろくずれたり、糊がきかなくなっていて、剥がれたりすることもあります。
「おまえら、プロだろ!そんなのどうにかしろよ!」
と昔、あるお客さんに言われたこともありますが、どうにかする前に張り替えたほうが間違いないし、料金も安いと思います。
それに、
雲華紙のその機能も重要で、押入の湿気をコントロールしてくれています。
紙が湿気を吸ったり吐いたりして湿度調整していることはあまり知られていないようです。
押入を守っているすごいやつなので、
雲華紙の張り替えはぜひともやって頂きたいですね。
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