網戸を飼い猫にいたずらされてお困りではありませんか?
「普通の網戸だと猫に引っかかれて破かれる。」
「猫が面白がって網戸をよじ登ってしまう。」
可愛い飼い猫であっても、網戸をよじ登ったり破かれてしまうのは困りものですよね?
破かれてしまった網戸をそのままにしてしまうと、さらにそこを破かれたり、見た目にもあまり良くありません。
「ペット用網戸は丈夫だけど、網目が粗くて小さな虫が入るのが気になる。」
網戸を新しく網戸を新調しようにも、猫にまた破かれても困るし、丈夫な網戸だからといって防虫効果や風通し悪かったら意味がないですよね。
「でも、どんな網戸を選べば良いの?」
網戸を選ぶ基準が分からないと、どれを選べば良いのか分かりません。
破れない猫対策となる網戸ネットを選ぶポイントは網の素材と網目のサイズです。
今回は猫に網戸を破かれてお困りの方に、網戸の素材と網目のサイズの点から網戸を選ぶポイントをお伝えします。
コンテンツ
猫対策になる破れない網戸の選び方
猫用網戸の選び方のポイントは2つ。 網の素材と網目の細かさです。 猫対策となる網戸は、網の素材が猫に破かれない丈夫なものか、網の目が猫の爪が引っ掛かりにくい細かさであるかで決まります。 猫が網戸を破いてしまうそもそもの原因を知った上で、網の素材と網目の細かさの2つの面から網戸を選びましょう。 そもそも猫は網戸を破きたくて破いているのでしょうか? 網戸を破いてしまう理由をみていきます。 外に出たい猫にとって網戸は単なる障害物にしか感じられないでしょう。 外へ出たくて網戸をどけようと、登ったり引っ掻いたりと試行錯誤する過程で網戸を破いてしまいます。 猫の中には、網戸が破れたことにクセを覚えて、何度も破いてしまう子もいます。 とりまるラボでも、網戸の納品へお伺いしたお客様の元に飼い猫がいまして、納品前の網戸に乗っかってしまい、網戸が破かれてしまったという苦い思い出があります。(笑) また猫は高いところが大好きですよね? 単純に網戸を使うと高い場所へ登って遊ぶことができたり、網戸に止まっている虫を捕まえようとしてよじ登ったりします。 網戸を登りながら破いてしまうんですね。 爪研ぎを別途に用意してあげても、関係なく網戸で爪を研いでしまう猫もいます。 一度縄張り意識のようなものを持ってしまうと、飼い主がいくらマメに爪を切ってあげても、「ここは自分の場所!」と爪を研ぎ始めてしまいます。 網戸で、爪を研ぐか研がないかは猫の性格による部分が大きく、網戸をまったく引っかかない猫もいれば、網戸全部を引っ掻く猫もいたり、網戸の一部だけを引っ掻く猫もいます。 以上3つの理由から猫が網戸を引っ掻いたり破いてしまうのは仕方のないことではあります。 なので、引っ掻いたり破こうとしたりしても大丈夫なように、破れない素材や、爪の引っかからない細かな網目の網戸を選ぶ必要があります。 破かれ対策としてまず大事なのは網の素材選びです。 網戸の素材として一般的に使われるのはポリプロピレンですが、強度は弱く猫に破かれてしまうでしょう。 私の知っているお客様で、納品後に猫に網戸を破かれた最短記録が1日という方もいらっしゃいました。(笑) 破かれない対策としての素材は、グラスファイバーか、ステンレスの網を使用しないと猫に破かれてしまうでしょう。 中でもステンレスは他の樹脂製の網と比べ、最高の強度を持っています。 次に猫用網戸を選ぶ上で、見ていただきたいポイントが網目の細かさ。 猫の爪が引っかかりづらいことです。 猫が網を引っ掻いて破いたり、よじ登ってしまうのは、爪が網目に入ってしまうからなので、網目の細かさは単純に網目に猫の爪が入らないくらいの細かさのものであればOKです。 32メッシュくらいの網の細かさが良いでしょう。 32メッシュとは、1インチ(25.4mm)の中に32個の網目があることを表しています。 一般的な網戸は18メッシュであることが多く、約2倍の細かさとなります。 猫の爪が入らないからと、32メッシュより細かい網目を選ぶと、今度は風通しが悪くなります。 猫が外へ出たがって網を破いてしまう場合は、網を交換する以外にも、ペット用の出入り口を取り付けてあげる方法もあります。 外と中を自由に行き来できると、網戸を引っ掻くことも少なくなるでしょう。 反対に網戸の開け方を覚えて、自分で開けてしまう猫もいます。 網戸には施錠するための鍵がついてないことがほとんどだと思いますが、猫が勝手に外に出てしまっては困る時には、網戸に貼り付けるだけの網戸ストッパーを取り付けるのも良いでしょう。 この網戸ストッパーは小さなお子さんがいるご家庭にもおすすめです。 取り付けられない網戸もあるので購入時は気をつけてくださいね。 猫はなぜ網戸を破いてしまうのか?を知っておく
外に出たくて破く
面白くてクセになって破いちゃう
本能的に爪を研ぎたくなる
猫対策となる網戸の素材
猫対策となる網戸の網目サイズ
網交換以外の猫対策
猫対策用の破れない網戸の素材
猫に網戸を破かれないためには、まず素材が大事だとお伝えしました。
もともとの素材が弱いと少しでも爪が引っかかれば簡単に破かれてしまうからです。
それでは網戸にはどういう素材があって、それぞれどういう特徴があるのかを素材別に見ていきましょう。
ポリプロピレン
網戸の網に使われる一般的な素材。軽くて熱に強いです。
1番の良い点は、カッターで簡単に切ることができる加工のしやすさや、価格が素材の中で一番安いことです。軽くて熱に強い。
ご家庭で自分で網戸の張り替えをしたいときに手間をかけずに行うことができます。
太陽の光など化学変化の影響を受けやすく、耐久性の低さや、耐用年数の短さがあります。
5〜10年で張り替える必要が出てきます。
ポリエステル
ポリプロポレンに比べ少し価格は高めですが、ポリプロピレンより線が太いので、より強度・耐久性があります。
引っ掻いても破けにくいので、犬や猫を飼っているご家庭におすすめの網戸ネットの素材です。
グラスファイバー
グラスファイバーはガラス繊維が原料となっており、とても熱に強く、キッチンの周りや日差しの強い場所の網戸に適した素材です。ポリエステルの2倍の強度があり高い耐久性も特徴の一つ。
巻かれた状態のネットも巻き癖がなく、ほつれが発生しづらいので、とても張りやすい素材でもあります。
ステンレス
ステンレスの1番の特徴は丈夫で長持ち。15〜20年は持つでしょう。
汚れがつきづらく錆びづらいので、風通しの良い状態が長く続きます。
ペット用網戸の素材として選ばれることが多く、ペットを飼われている方の多くはステンレスの網を選ばれます。
強度が強く破れにくいことから、アメリカでは防犯面で使われることもあるそうです。
ステンレスは優れた面が他の素材より目立ちますが、価格がかなり高いのと、強度の強さで加工が難しいことがデメリットとしてあげられます。
網の交換はプロに任せた方がよい素材です。
素材 | 強度(5段階) | 施工しやすさ | 特徴 |
ポリプロピレン製 | かなり弱い (★) | 初めてでも簡単 | 安価、 一般的な網戸の素材 |
ポリエステル製 | 弱い (★★) | 初めてでも簡単 | 安価、 ポリプロピレンよりは強い |
グラスファイバー製 | 普通 (★★★) | 素材が硬く、 コツがいる | 高価、 ポリエスエテルの2倍の強度 |
ステンレス製 | かなり強い (★★★★★) | 素人では不可能 | 高価、 耐久性、耐食性にとても優れる |
猫対策用の破れない網戸の網目
素材別の網の特徴を見ていきましたが、次に網目について見ていきましょう。
網目の細かさ
網目が細かければ細かいほど猫の爪は入りづらくなり、多少網戸に爪が引っかかっかるようでも猫がイタズラするのを諦めてしまいます。
とりまるラボでは、猫対策なら32メッシュを推奨しますが、24メッシュ以上の細かさなら、大抵の虫の侵入を防ぎ、猫の爪も入りづらくなります。
素材 | 網の幅 | 猫の爪の入りやすさ | 防虫性(5段階) | 通気性(5段階) |
18メッシュ | 1.15mm | 入りやすい | ★★★ | ★★★★★ |
24メッシュ | 0.84mm | まだ入る余地あり | ★★★★ | ★★★★ |
32メッシュ | 0.61mm | 猫が諦める | ★★★★★ | ★★★ |
蚊やハエは成虫で2〜5mm程度ですが、小さいサイズや、無理やり入ってくることもあるため、最低でも1mm以下でないと侵入されてしまうでしょう。
網目の織り方
網をじっくりご覧になった方はご存知かもしれませんが、
網戸のメッシュは、基本的に平織(ひらおり)とよばれる網目になっています。
平織の網目だと猫が爪を引っ掛けた時に、網目が一度広がってしまう目ズレ(線のズレ)が起き、繊維が伸びてしまうと元どおりに戻すのはほぼ不可能です。
目ずれ
目ずれが初めから起きないように網が加工された網戸もあります。
ペットディフェンスはポリエステルで強度は弱い素材ですが、ポリエステル繊維を塩ビコーティングをして網のクロス部分が溶着されている製品です。
網目が固定されているので、目ずれが起きないです。
猫がよじ登って体重がかかっても目ずれが起きず破れづらいですが、網の強度以上に猫の体重がかかり過ぎると網自体が伸びてしまい元には戻りません。
猫対策用の破れない網戸のコストパフォーマンス
コスト面でみて破れない網戸の中で、一番オススメなのはグラスファイバー製です。
ポリプロピレンやポリエステルは、安価ではありますが、猫用の網戸としては強度面でおすすめできません。
理由としては、強度もステンレスにはさすがに勝てませんが、化学繊維のなかでは一番強度があること。
価格も5000円~10000円くらいと手頃であることが上げられます。
ステンレスになると10000~20000円くらいと倍額になってしまうので、とても高いです。
しかし、一度交換すれば、ほぼ張り替えに必要がないでしょう。
素材 | 価格 | DIY | 張り替え期間 | 猫対策 |
ポリプロピレン製 | 1000円以下〜 | 出来る | 5〜10年 | × 破かれる |
ポリエステル製 | 2000円〜 | 出来る | 5〜10年 | × 破かれる |
グラスファイバー製 コスパ最強! | 5000円~10000円 | 可能だがコツがいる | 5〜10年 | ◯ 破かれない |
ステンレス製 | 10000~20000円 別途工賃がかかる | 難しいのでプロに依頼 | 10年〜 ほぼ張り替え必要なし | ◎ 強度最強! |
ご自宅の全ての網戸を同じ素材にする必要はありません。場所に応じた網を一つ一つ選んでいくことはコスト面を考えるとても重要です。
例えば、猫に破かれやすい、開け閉めをよくするリビングの網戸はステンレスにし、他の場所の網戸は手ごろな素材にするという方法もあります。
猫対策用の破れない網戸の施工のしやすさ
網戸の張り替えはとても簡単な作業です。
グラスファイバーまでの素材なら、ご自身でカットしたりの張り替えや交換はできるでしょう。
ステンレスになると話は別です。個人では行うのはかなり難しいでしょう。
ちゃんとした作業場や専用の道具がいることや、間違えて網目に折り目をつけてしまう元に戻らないなど失敗の確率も高いです。
カットすることも難しく、カット後の切れ端が刺さって怪我をしてしまうこともあります。
なので、施工が本当に難しいです。
安全面、かかる手間、失敗する確率の高さ、どれをとっても個人でステンレスの網の交換をされることはお勧めできません。業者に依頼しましょう。
素材 | 価格 | DIY | 張り替え期間 | 猫対策 |
ポリプロピレン製 | 1000円以下〜 | 出来る | 5〜10年 | × 破かれる |
ポリエステル製 | 2000円〜 | 出来る | 5〜10年 | × 破かれる |
グラスファイバー製 コスパ最強! | 5000円~10000円 | 可能だがコツがいる | 5〜10年 | ◯ 破かれない |
ステンレス製 | 10000~20000円 別途工賃がかかる | 難しいのでプロに依頼 | 10年〜 ほぼ張り替え必要なし | ◎ 強度最強! |
猫対策用の破れない網戸のまとめ
もう一度最後に今回の内容をまとめると、猫に破かれない網戸選びに大事なのは、網戸の素材と網目の大きさです。
覚えてほしい要点は、
素材は | グラスファイバー、ステンレス 猫に破かれない素材 |
網目は | 網目は32メッシュ以上 猫の爪が入りづらく、虫も通さない、でも風は通す |
コスパは | コスパで選ぶならグラスファイバー 10年以上の長期的ならより高価なステンレスの方がコスパ良し |
施工は | ステンレスは施工が難しいのでプロに依頼する それ以外の素材はDIYできる |
です。
以上に気をつけて網戸を選びましょう!飼い猫とたのしい猫ライフを!