こんにちは、とりまるです!
以前の記事『錆びてる、潰れてしまっているときのビスの外し方!』で、ネジザウルスバズーカというドライバーをご紹介しました。
どういった道具かというと、なめてしまったネジを外すことのできる便利なドライバーです。
たとえば、
網の交換や取り外しをする時に、ネジを緩めようと思ったらネジ山が潰れていてネジを緩めることができない!
そんなときは、『ネジザウルスバズーカ』というなめたネジ専用のドライバーをご使用していただくとよいでしょう。(なめてしまったネジは交換してくださいね。)
「ネジザウルスバズーカは便利そうだけど、どうやって使うの?」
「どんな状態のネジに対して使えるの?」
と疑問に持たれた方もいらっしゃるでしょう!
ネジザウルスバズーカの使い方は、通常のドライバーを使うようになめたネジに対して押し込んでグリッと回すだけなので、初めての方でも扱えるでしょう。
しかし、なめたネジの状態には軽症と重症とあり、ネジザウルスバズーカはそのどちらにも対応できますが、軽症か重症かでネジザウルスバズーカの使い方がすこし変わります。
そこで今回は、ネジの種類やネジの症状に応じたネジザウルスバズーカの使い方について詳しくご説明します!
コンテンツ
ネジザウルスバズーカを使う前にネジの種類を確認
ネジザウルスバズーカの使い方をご説明する前に、ネジの種類についてです。
網戸サッシには皿ネジと鍋ネジという2種類のネジがが使われおり、ネジザウルスバズーカは皿ネジ、鍋ネジどちらでも使うことができます!
ネジの材質には鉄やステンレスといったものがありますが、ネジザウルスバズーカを使う上ではあまり気にしなくて大丈夫です。
皿ネジと鍋ネジとは
皿ネジとは、ネジの断面を見た時にネジの頭がお皿のような形をしていることからそう呼ばれ、鍋ネジは、ネジの断面が鍋のフタのような形をしていることからそう呼ばれます。
- 皿ネジは、網戸のサッシの設置や固定に
- 鍋ネジは、外れ止めを調整するネジとして
使われることが多いです。
皿ネジ | 鍋ネジ |
ちなみに、鍋ネジの場合はネジの頭が飛び出ているので、プライヤーでネジの頭を挟んで外すことも出来ます。
皿ネジと鍋ネジのサイズの見方
補足の説明として、皿ネジと鍋ネジはネジサイズの見方が変わってきます。
たとえば、長さが同じ15mmのネジでも、
- 皿ネジはネジの上部から長さ
- 鍋ネジは、ネジの頭の下部からの長さ
をみた長さになります。
ネジザウルスバズーカを使う前にネジの状態を確認
続いてネジのなめ具合についてですが、『軽症』『重症』という呼び方で分かれます。
軽症か重症かは、だいたいの感覚になりますが、目安として十字の穴が残っているかいないかで見分けます。
軽症の場合
軽症は、十字の溝が潰れてしまってはいるけどまだ四隅の角はかろうじて残っている状態です。
この状態なら十分に潰れたネジを外すことが可能です。
通常のドライバーだと外すのが難しいので、軽症の段階でネジを回すのを一旦あきらめて、ネジザウルスバズーカを使うのがよいでしょう。
ドライバーの正しい使い方を知らなかったり、ネジサイズとドライバーのサイズが合ってない場合に、ネジ山を潰してしまいがちです。
重症の場合
一方で重症の場合はどういう状態かというと、ネジ穴の十字の角も削れてしまいドライバーの引っかかる箇所が何もない状態です。
この場合も取り外すことは可能ですが、ちょっとコツが要ります。
つぎでみていきましょう。
ネジの状態に応じてのネジザウルスバズーカの使い方
軽症、重症といった症状ごとのネジの外し方をみていきます。
ご紹介したネジザウルスバズーカのセットに最初から付属されてるビットを使っていただければ大体解決するでしょう。
十字軽症の場合
まず最初に軽症の場合です。
この場合はファーストビットと呼ばれるビットを使用し取り外します。
外し方としては、
ファーストビットを回しウニとよばれるものを除去します。
ウニとは、削り取れてないネジ穴の中の削りカスのようなもので、このウニを除去してあげないと、うまくネジにビットが噛み合わずに空回りしてしまうでしょう。
ウニの除去は、グリップに設置したファーストビットを、ネジ山に押し当てガリガリと回すとウニが取れます。
削り取ったウニを十字穴からきれいに取り除き、十字穴が綺麗になったら、ファーストビットをしっかりとはめ込みます。
このときの注意点は、垂直にしっかりと押し当てることです!
ネジを外すときに、ついついネジを回すことに力を入れてしまいがちですが、押す力7、回す力3の力配分で行いましょう。
なかなか文章では伝えづらいので、できればこちらのエンジニアさんの動画もご一緒に見て頂けるとご理解しやすいと思います。
十字重症の軽症の場合
続いて、十字穴のなめ具合が重症な場合の外し方です。
完全にねじ山が潰れてしまっている状態です。心折れてしまうネジです。(笑)
完全になめたネジ山に対しては、つぎはセカンドビットと呼ばれるものを使用します。
ちょっと強引な印象にはなりますが、ハンマーでセカンドビットをネジに打ち付け、固定したあとに外していきます。
すこし危ないので、軍手とゴーグルを怪我予防のために用意しましょう!
まず、セカンドビットに衝撃吸収のために付属のラバーを取り付けます。
次に、ネジ山に対しセカンドビットをハンマーを使い打ち付けます。
セカンドビットがねじ山にしっかりとはまり込んだら、グリップをセカンドビットに取り付けて、ネジを回していきます。
重症の場合に関しても、エンジニアさんの動画を見ていただくと分かりやすいと思います。
注意点としては、
- ハンマーで叩くことになるので、まずはご自身の怪我に十分に注意していただくこと
- 網戸のサッシを痛めてしまわないようにしていただくこと
です。
また、ネジの設置されている場所、たとえば網戸サッシの下部などネジを外す作業がそもそもやりづらい箇所もあります。
無理にやって壊してしまいそうなら、プロにご相談いただけくとよいでしょう。
最後におさらい
最後に、おさらいです。
- ネジには、皿ネジ、鍋ネジがあり、なめ具合の症状には軽症、重症がある
- 軽症なら、ファーストビットを使う
- 重症なら、セカンドビットを使う
です。
ネジ山が潰れてしまうとあきらめて放置しがちですが、意外と外せるんですね。ネジザウルスバズーカのパッケージでもこのように言っています。
「まだだ!!たかが溝が潰れただけだ!!」
頼もしいです。(笑)
ということで、今回はネジザウルスバズーカの使い方についてのご紹介でした。
ありがとうございました!