網戸の張り替え方というとネットで調べればいろいろ出てきます。
ですが、そのほとんどが、普通のアルミ製のフレームにプロピレン製の18×18メッシュのネット(ホームセンターにも売っているもの)の張り替えなんです。
つまり、
普通の網戸の枠に普通のネットを張るだけなんです。
でも、それだけじゃ、ダメなんです。
なぜかというと、枠や、ネットにもたくさんの種類があるからです。
そこで、今回はネットの種類別に
ボクが施工時に気をつけるポイントをご紹介します。
コンテンツ
ネットの種類
- 18×18メッシュ
- 24×24メッシュ
- 30×30メッシュ
- 快適ネット
- マジックネット
- プライバシーネット
- グラスファイバー日本製
- グラスファイバーアメリカ製
- ペットディフェンス
- ペットフレンズ
- ステンレスネット
本当はまだまだありますが、よく張り替えているものはこんな感じです。
- 玄関網戸
- ロール網戸
- キャタピラ式の網戸
これらのものは、メーカーによって張り替えではなく、取り替えになるものがあります。メーカーに問い合わせるか、信頼できるプロの業者に相談してください。
網戸のサイズの種類
網戸には小さいものから特大のものまで様々なサイズがあります。
- 小サイズ
H600 W880
- 中サイズ
H600~1000まで W880
- 大サイズ
基本となるサイズH1000~1800 W880ぐらい
- 丈長サイズ
縦に長いサイズH1800以上 W880
- 幅広サイズ
横に長いサイズH1000~1800 W900以上 経験ではW1,300ぐらいのものが多いです。
- 特大サイズ
縦にも横にも大きいサイズです。H1800以上 W900以上、経験ではH2000 W1300ぐらいのものが多い気がします。
会社や、お店によってサイズの判断基準が違うので注意が必要です。あくまで、参考にしてください。
また、網戸の枠に中桟があるかないかによって、施工時の難易度が変わります。
中桟がなくなってしまった網戸の張り替えを頼まれた場合は新調することをおすすめします。
共通する下準備のポイント
下処理
- 古いネットとゴムをはがす
- 溝を掃除する
- 水で塩や泥を流す
- テープやシール等、貼ってあるものをはがす
- こびりついている汚れがあれば、ヘラやヤスリで削る
- 緩んでいるビスは締める
しっかり下処理をします。
特に、網戸の枠のゴムを入れる溝に泥や塩がついている場合、張り替えるときにネットがよれたり、シワになる原因になります。
張り替えた時、何度やってもシワになることがあり、よくよく調べてみるとゴムを入れる溝に塩がこびりついていたことがありました。海に近く、海風にさらされるような場所だと、網戸の枠に塩さびが付きやすいようです。
使用する道具
- きりや千枚通しのような先がとがったもの
- スポンジ、網戸ブラシ
- 網戸ローラー
- カッター
- シールはがし、ラベルはがし
上の画像はダイオ化成のツインローラnwです。めんどくさがりのとりまるがよく使います。理由はどんな押さえゴムのサイズにも簡単に対応できるからです。
他にも赤色の網戸ローラープロもよく使います。ホームセンターにも売ってます。
ネットに穴が開いたからといってガムテープでベタベタ貼ってある網戸にはシール剥がし等でキレイに剥がします。
実際に張り替える時のポイント
網の種類別のポイント
- 18×18メッシュ、24×24メッシュ、30×30メッシュ
メッシュの細かさが変わっても同じように施工します。ネットを引っ張るというよりはしっかり押えて張ります。
角の押えゴムを入れるときには慎重にします。場合によってはネットを引っ張りながら押えゴムを入れます。
4つの角がキレイに決まれば、見た目もキレイになります。
- 快適ネット
33×33メッシュの特殊なネットです。
少し細めの繊維になります。押さえゴムのサイズが重要で普通のものよりも太めのものを使っています。
ホームセンターに置いてある押さえゴムだとあわないことがあります。ボクは常に特注サイズの4.0mm、5.0mm、6.0mmの押さえゴムを用意しています。
- マジックネット、プライバシーネット
この二つはメーカーの違いだけであり、同じように扱います。
部屋の外側と部屋の内側が決まっているため注意が必要です。シルバーのキラキラしているほうが部屋の外側に来ます。
- グラスファイバー日本製、グラスファイバーアメリカ製
日本製とアメリカ製のものを在庫しています。日本製のほうがメッシュの目が細かいものが多いです。
以前、納品後にはがれてきたというトラブルがありました。ネットが頑丈な分、押さえゴムからはがれたようです。それ以来、なるべく、きつめの押えゴムで施工するようになりました。
施工しづらいときには、網戸の枠の溝にシリコンスプレーやグリスを塗ってます。いままで、シリコンスプレーやグリスを塗ってもはがれてきたことはないので大丈夫です。
また、網戸ローラーを使うときにも注意が必要で、網戸の枠の溝とローラーでネットに傷をつけないように、慎重に押えゴムだけを押し込みます。
- ペットディフェンス、ペットフレンズ
樹脂製のネットになります。少し太めの繊維です。基本的には少し細い押えゴムを使い施工します。
押えゴムが入れづらいときは、一度、押えゴムなしで網戸ローラーを使い、網戸の枠の溝に形を作ってから入れるとやりやすいです。
- ステンレスネット
必ず、軍手をはめて施工します。なれないうちは手が血だらけになります。
一度曲がると跡が残るので慎重に施工します。
余分なネットをカットする際には普通のカッターだと、なかなか切れないので、太いカッターを使っています。
ひげの処理(細かくはみ出たものの処理)には先の細くなった金切ばさみを使っています。
網戸のサイズ別のポイント
- 小サイズ~大サイズ
ポイントは角に押えゴムを入れるときにネットが直角に見えるように入れること
角だけ気を付ければそれなりに仕上がります。
- 丈長サイズ
縦方向に長いので、一辺目に押えゴムを入れた後、三辺目に向かってネットを伸ばしてから二辺目に押えゴムを入れていきます。
ネットを伸した後に全体的にネットを引っ張ってあげるとやりやすいです。
- 幅広サイズ
横方向に長いので三辺目に押えゴムを入れる際にたるみ、ふくれがでやすいです。
対策として、二辺目の押えゴムを入れた後に、三辺目の角のネットを持ち、引っ張って伸ばしてあげます。
- 特大サイズ
サイズが大きくてボクが使っている作業台より大きいです。
はじめのころは床に置いて施工していました。今では、作業台を広げて施工しています。
サイズは大きいですが、幅広サイズの網戸とほぼ同じ感覚で施工しています。
一発で決めたいので、押えゴムを入れる際には確実に奥まで入れていきます。
網戸ローラーを小刻みに動かすのがポイントです。
最後には必ず長定規を当てて網戸の枠が反れていないかチェックしています。
まとめ:特殊なネットやサイズになると気を付けるポイントが増える
こんな感じで普段施工しています。
特殊なネットやサイズになるとそれだけで気を付けるポイントが増えます。
だから業者に頼むとそれなりの金額になるわけですね。
ぜひ、参考にしてください。
いずれ、もっと詳しく説明していきたいと考えています。